地養菜は栽培方法について特に基準を設けておりません。
土壌のチカラが地養菜協会の求める基準を満たしていれば、生産者が現状行っている栽培方法で特に問題はありません。その土地、その畑に根ざした土づくりがあるはずです。その「土」を一番知っている方が地養菜の生産者です。
生活者の方は栽培方法を指定する事ではお約束できない、醸した土である豊かな土壌の味をお楽しみいただけます。
生産に関し、地養菜協会が推奨してゆく事は、地域のバイオマス(有機物)を有効に活用する事です。里山の木質バイオマス、海から取れる海産系バイオマス、年間約1200万トン輸入しているトウモロコシから生じる畜産系バイオマスなど、これらの中で有効活用されていないものを土づくりに利用する事で、海外からの生産資材の比率を減らし肥料マイレージ(※生産物を生産するにあたり必要資材の移動距離を含める考え方:造語)を短くする事を目指します。
そのため日本の農業で古来から用いられた経験があり、現状ではあまり有効に利用されていないバイオマスを中心に「地養菜協会にて認証した資材」の使用を推奨し、地養菜生産での積極的な利用を促進してまいります。
山の恵みである木質系バイオマスは農業への利用が減りつつあります。
資材としての安全性と使用方法を見直す事で元気のない林業に少しでもエールを送ります。
海に囲まれた日本では十分に利用されてない海産系バイオマスがあります。
資材として見直す事で海の恵みの活用した土づくりを提案してまいります。
里で戦後発展した畜産業では大量のバイオマスが発生します。
資材として農家が使いやすい資材の線引きをしてまいります。