二十四節季の15番目の節季、新暦では9月7日頃
七十二侯では初項「草露白」次候「鶺鴒鳴」末候「玄鳥去」となります。白露は「しらつゆ」の意味で草木に降りた露が白く濁って見える様で、秋の先駆けの目印です。
旬の行事
重陽の節句(ちょうようのせっく)
五節句の一つで「菊の節句」「栗の節句」「お九日(おくんち)」ともいわれます。中国で縁起の良いとされる陽数(奇数)の中で最大の九が重なる大変おめでたい日とされています。「お九日」とは、中国から入った菊の節句と収穫祭が融和し祝われる民間では大切な日とされています。
中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)
旧暦の8月15日の満月の夜、秋の収穫物を供え感謝するお祭り。旧暦では月満ち欠けを基準に一か月の日にちが決まっていたので15日の夜は必ず満月になります。また7月8月9月を秋とし、真ん中の8月を中秋としていました。
旬の事柄
社日(しゃにち)
春分と秋分に最も近い戊(つちのえ)の日の事。春は山の神様が山から下ってきて稲を守り育て、秋は収穫が終わり山に帰るとされる日。それぞれ土地神様や田の神を祀る日とされています。秋の社日(秋社しゅうしゃ)には収穫を感謝する行事が各地で行われます。
旬菜
南瓜(かぼちゃ)
中南米原産で大航海時代に日本にもたらされた際、寄港地のカンボジアで積み込まれた事から「かぼちゃ」と呼ばれるようになったとされている。ハロウィーンや冬至の食べ物の印象から冬のイメージが強いが、国産の露地ものは夏から秋が収穫。1、2か月貯蔵し甘味が増した頃からが食べ頃になる。
旬の料理
秋刀魚(さんま)
秋のはしりの食材。秋が深まるとともに産地は、釧路沖、三陸沖、房総沖と南下してくる。新鮮な秋刀魚を煙に負けず炭で焼き、脂がじゅうじゅうしているところに醤油と酢橘でいただきたい。家で焼くと後の苦労が多いので、秋刀魚を焼くお祭りなどのイベントを探してみるのもお勧めです。