処暑

処暑(しょしょ)

二十四節季の14番目の節季、新暦では8月23日頃
七十二侯では初項「綿柎開」次候「天地始粛」末候「禾乃登」となります。暑さが少しやわらぐころの事。虫の声に気がついたりする節季です。

旬の行事

吉田の火祭り(よしだのひまつり)
北口本宮冨士浅間神社と諏訪神社両社の秋祭、富士山のお山じまいの祭りが吉田の火祭りです。8月26日と8月27日に行われます。富士山の登山道と麓の上吉田の町に松明がともされます。火をともし、そして鎮め、富士山の登山シーズンを無事に終える事に感謝をささげる圧巻の祭り。

風の盆(かぜのぼん)
二百十日の台風の頃、嵐をおさめ五穀豊穣を祈るのが「おわら風の盆」。富山県八尾町のお祭りです。踊り手は笠を目深にかぶり、越中おわら節に三味線、胡弓、太鼓の伴奏と伴に町を練り歩きます。哀愁を帯びた踊りは土蔵造りの町とあいまって幻想的な風景をつくり出します。

旬の事柄

二百十日(にひゃくとうか)
春節から数えて二百十日目にあたる日(9月1日前後)を雑節で「二百十日」と呼びます。日本はこの頃が野分(のわき=台風)のシーズンに重なり、江戸期に渋川春海らが暦を見直した時に台風への注意を喚起するために暦に加えました。

旬菜

茄子(なす)
茄子は「成す」に通じる事から縁起物としても親しまれています。原産はインドが有力。日本でも古くから親しまれており奈良時代には伝わったとされている。世界各地で多数の品種が大切に守られており日本にも地域毎に様々な茄子がそれぞれを比べてみるのも面白い。

旬の料理

大阪の泉州地域で有名な水茄子は瑞々しく生でも食べられる珍しい茄子です。秋とはいってもまだ暑いこの時期、火を使わずに旬を味わうにはよい素材、手でちぎってサラダにちらしたり重宝します。もちろん糠漬けにしても絶品です。

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