二十四節季の16番目の節季、新暦では9月22日頃
七十二侯では初項「雷乃収声」次候「蟄虫培戸」末候「水始涸」となります。秋分の日は、太陽が真東から出て真西に入り春分と同じく昼と夜の長さがほぼ等しくなります。
旬の行事
お彼岸(おひがん)
日本の雑節の一つ、秋分の日を中日(ちゅうにち)として、前後3日間をあわせ7日間が「秋のお彼岸」という期間を表す。亡くなった人の御霊を偲ぶ日とされている。仏教思想では、西方の極楽浄土と現世が最も近くなる日とされている。
秋祭り(あきまつり)
秋祭りは農家の人たちが鎮守の神様(氏神)にその年の作物の収穫を感謝する行事。9月頃に行われる地域が多い。収穫を感謝するとともに、田の神を送り出すという意味もある場合が多い。
旬の事柄
ずいき祭り(ずいきまつり)
ずいきとは里芋の茎のこと。里芋の茎、野菜、湯葉や麩といった乾物等で飾り付けをした「ずいき御輿」を奉る、秋の収穫に感謝を捧げる千年以上続く祭。京都の北野天満宮で毎年10月1日から開かれます。
旬菜
里芋(さといも)
万葉集にも登場する日本古来から食された芋です。江戸時代までは芋といえば里芋の事でした。種芋から子芋、孫芋とたくさんの芋ができるため子孫繁栄の縁起物。中秋の名月の別名を「芋名月(いもめいげつ)」といいますが、里芋の収穫時期が重なるためです。
旬の料理
松茸ご飯(まつたけごはん)
秋の味覚の最上位に君臨する松茸。赤松の林に生えるが松の樹齢が高くなりすぎるとあまり採れない、近年は山に人の手があまり入らず荒れている地域が多く国産は大変貴重。お財布と相談をしつつ年に一度は食べたい旬の味。土瓶蒸し、吸い物、焼き松茸と色々な調理法があるが、やはりごはんは外せない。