啓蟄

啓蟄(けいちつ)

新暦では3月6日頃
七十二侯では初項「蟄虫啓戸」次候「桃始笑」末候「菜虫化蝶」となり冬が過ぎいよいよ春めく季節。この漢字、虫とあるので昆虫を思い浮かべますが、蛇や蛙などの動物を含んだ春の兆しです。

旬の行事

社日(しゃにち)
雑節の一つで、春分・秋分に最も近い戊(つちのえ)の日の祀(まつ)り。単に社日といえば春社(しゅんしゃ)を指します。中国から伝来した祀りで社とは土地の守護神の事。日本では地域によってですが土地の守護神というより「田の神」としてとらえている事が多く、この日に餅をつく地域もあります。

十六団子(じゅうろくだんご)
日本各地で「田の神」が春に山から里へ下りて来て、収穫が済むと山に帰っていく信仰があります。稲荷社の使いの「おきつねさん」もきつねが春になると里に下り、秋になると山に戻る事が豊作の神の使いとされた由縁のようです。この「田の神様」が移動するのが3月と11月(または10月)の16日とされており、この日に十六個のお団子を作ってお供えしたのが「十六団子」田迎えの行事です。

旬の事柄

猫の恋(ねこのこい)
猫の恋は俳句でよく使われる春の季語。本来は猫の妻恋と呼ばれていたようで鳴くのは雄。甘えたり脅したり千差万別色々な声で鳴き、夜中に聞くとちょっと怖い。そんな不安に想像力を掻き立てられたのか芭蕉も一茶も句を詠んでいます。恐々覗いてみると、当人同士は案外おとなしく睨み合っていたりするものです。

旬菜

菜の花(なのはな)
古くは菜種油の採取用に栽培されたアブラナ科の野菜。群生し春先になると一帯を黄色く染める。つぼみや穂先が野菜として流通しており、季節を楽しむ野菜として好んで食べられる。

旬の料理

春の山菜料理(はるのさんさいりょうり)
春の山菜は冬眠空けの熊は代謝を助けるため好んで食べると言われております。山菜の代表格のふきのとうを湯がいてバーニャカウダお勧めです。ほろ苦さを楽しみながら、ゆっくりとした時間をお楽しみあれ。

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