立春

立春(りっしゅん)

新暦では2月4日頃
旧暦では前日の節分を経て立春をお正月としていました。現在でもお正月に迎春などと書くのはその名残。七十二侯では、初項「東風解氷」次候「黄鶯鳴く」末候「魚氷上る」と寒が明け、寒さの中にも春の兆しを発見する季節。

旬の行事

旧正月(きゅうしょうがつ)
中国などアジアで春節やテトなどと言われる旧暦の正月の事。中華圏の暦を使っていた国々では西暦の1月1日より盛大で、重要な祝祭日になっています。国や年により新暦での日にちはバラつきがあります。

初午(はつうま)
田の神を迎える稲荷社の春祭り、2月最初の午の日(2013年は2月9日・2014年は2月4日)に行います。稲荷社は商売繁盛の神様としても有名ですが、稲荷=稲生り(イネナリ)が転じたとも云われ、五穀豊穣の神(倉稲魂:うかのみたま)を主神としている農業の神様です。

旬菜

小松菜(こまつな)
鶯が鳴く頃に出回るので鶯菜(うぐいすな)、冬菜という名もあり寒い時期が旬、霜にあたっても枯れる事が少なく、新鮮な野菜が入りにくい冬の江戸では重宝された。徳川将軍の鷹狩に献上された時に産地の小松川に ちなみ名付けられたとされている。

旬の料理

餃子(ぎょうざ)
中国では、地域によってですが春節の年越しに餃子を食べる習慣があると聞いた事があります。食偏に交わると書く字が「年の交わりに食べる」に通じるとも、「親戚一同が交わって食べるため」とも、子の字は午前0 時の「子の刻」の事のようです。冬野菜の美味しい時期、餃子パーティーをしてみては如何でしょう。

稲荷寿司(いなりずし)
稲荷社の神をお使いである「おきつねさん」の大好物とされており、甘辛く煮た油揚げでごはんを包みます。地域によって包み方が様々あるようですが、俵型の稲荷ずしは豊作への祈願。節分の恵方巻きもよいですが、 初午いなりもお忘れなく。

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