芒種

芒種(ぼうしゅ)

二十四節季の9番目の節季、新暦では6月6日頃
七十二侯では初項「蟷螂生」次候「腐草為蛍」末候「梅実黄」となります。芒種の芒(のぎ)とは、稲や麦などの穂先にある硬い毛をさす。文字通りその種をまく時期という事。一般には田植えを始める頃とされています。

旬の行事

入梅(にゅうばい)
雑節の一つで6月11日頃。旧暦では梅雨入りを二十四節季の芒種の後、最初の壬(みずのえ)の日(立春から127日目)と定めていました。地域や年ごとに梅雨入りには1ヶ月程の幅がある日本列島ですが、田植えの目安として雑節に取り入れられました。

旬の事柄

鮎(あゆ)
鮎の解禁日は河川によって様々に決められていますが、大まかにこの頃、南から北上してきます。土用鮎と言われる夏場までの鮎と、簗(やな)を仕立て捕える落ち鮎が出回る9月末の頃からと年に2回旬があるお得な魚。天然物は苔を食べるため西瓜のような香りが楽しめます。

紫陽花(あじさい)
日本固有で万葉の頃から歌に詠まれる梅雨時を象徴する植物。土壌の状態で花の色が変わる事から七変化(しちへんげ)などという別名もあり、日本人には馴染み深い。根を深く張り、土砂の流出防止になるため斜面の多いお寺などが好んで植えた。

旬菜

山椒(さんしょう)
北海道から屋久島まで日本に広く自生するミカン科の落葉低木、別名はハジカミ。若芽は「木の芽」といわれ薬味として使われる他、花や実など幅広く利用されている日本の香辛料。古くから利用され縄文時代の土器からも実が発見されている。

旬の料理

梅酒(うめしゅ)
最近は色々な種類の梅酒に出会う事ができますが、せっかくなら自分で作ってみましょう。半年くらいすると飲み頃になってきます。毎年作ると年毎の区切りになりお酒の話も弾みます。お好みの飲み方は梅酒とウィスキーを同量入れてソーダで割ったハイボール、さっぱりといただけます。

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