小満

小満(しょうまん)

二十四節季の8番目の節季、新暦では5月21日頃
七十二侯では初項「蚕起食桑」次候「紅花栄」末候「麦秋至」となります。元々は万物が成長し天地に満ちる事。5月後半は麦の季節。麦雨(ばくう)、麦秋(ばくしゅう)などの言葉はこの時期に使います。米との二毛作を行う地域では、梅雨入り前のこの時期は収穫に大忙しです。

旬の行事

衣替え(ころもがえ)
立夏の頃は各地でお祭りが多くありますが、小満になると農作業に忙しいのか祭りが減ります。そんな中で伝統行事といえるのが衣替え。古くは平安時代の宮中までさかのぼります。明治に入り6月1日と10月1日に、主に制服を変える日として踏襲してきましたが、昨今のクールビズでもう少し緩やかな制度に変わってきています。梅雨に入る前ですので、防虫対策にも一役買います。

旬の事柄

小満芒種(すーまんぼーすー)
長い日本列島。沖縄ではこの時期は既に梅雨に入っており、梅雨の事を小満芒種というそうです。本州では麦の刈り入れに奔走している時期ですがぐずぐずしていると南から梅雨がやってきます。

日焼け(ひやけ)
5月は一年の中で最も紫外線が強いとか。詳しくは専門のサイトにお任せするとして、ベランダをお散歩していた猫が、うっかり日なたの熱いところに足を踏み出し、慌てて引っ込め照れくさそうに足を舐める。そんな季節になっていますので、皆様もうっかりにはお気をつけてください。

旬菜

胡瓜(きゅうり)
胡瓜の胡という字は、中国が外の世界を指していう言葉で、胡瓜は西胡、つまりシルクロード由来の作物。この時期になってくると果菜類(かさいるい)が旬のはしりを迎えます。胡瓜もその一つ、漬物になったり寿司ネタになったりと古くから親しまれているが、やはり味噌をつけパクリといきたい。

さくらんぼ
親しみをこめ桜の坊と呼んだのが変化し、さくらんぼとなったといわれている。明治期に日本に入ったサイヨウミザクラを改良し、多くの品種が親しまれている。ひと狩りいかがでしょう?

旬の料理

アスパラガス(あすぱらがす)
料理かといわれるとちょっと困りますが、茹でて頂きましょう。ヨーロッパではホワイトアスパラガスが春を告げる料理として各国で親しまれています。野菜で季節を知るのは各国共通のようです。

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