小暑

小暑(しょうしょ)

二十四節季の11番目の節季、新暦では7月7日頃
七十二侯では初項「温風至」次候「蓮始開」末候「鷹乃学習」となります。梅雨が過ぎ夏が始まる頃。この時期から立秋(8月8日頃)までに出す挨拶状を暑中見舞いと言います。

旬の行事

山開き(やまびらき)
7月1日は霊峰富士の山開き。白装束に金剛杖を手にした行者が全国各地から集い「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」と唱えながら登ります。よく使う掛け声の「どっこいしょ」は六根清浄が語源と言われています。本来、山岳信仰の盛んな山では、山開きしている一定の期間しか一般の人の入山を認めない習わしがあり、その禁を解くのが山開きです。

祇園祭(ぎおんまつり)
全国の八坂神社でいっせいに祭りが行われます。総本社の京都八坂神社では7月1日から31日まで1ヶ月にわたり祇園祭りが行われます。最大の見せ場は17日に行われる山鉾巡業です。華やかな山鉾の飾りにはペルシャ絨毯などもみられ興味深いお祭りです。

旬の事柄

七夕(たなばた)
節句の一つ、7月7日の夜に天の川を渡り年に一度だけ会う事を許された織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)の話で中国後漢時代に生まれた星伝説と短冊に歌や文字を書き裁縫や書道の上達を願う「乞巧奠(きっこうでん)」という風習が、日本古来の棚機女(たなばたつめ)の伝説と結び付き宮中で始まった行事と言われています。

旬菜

大蒜(にんにく)
暑くなり始めのこの時期は、大蒜の収穫時期です。普段は乾燥させた大蒜しか手に入りませんが、この時期だけは生の大蒜が置いてある場合がありますので、じっくりと野菜売り場で探してみてください。乾燥させた大蒜より強烈なので翌日はご注意を。

旬の料理

鱧料理(はもりょうり)
祇園祭りの季節の京都で良く食べられる食材。鱧は中部以南に生息しているので関東以北ではあまり親しみはないが、京都では夏を代表する魚となっている。なぜ京都だけ珍重するのかというと輸送に強く夏場に内陸の京都で食べられる数少ない魚というのが真相のようだ。「骨切り」の繊細な仕事とリズミカルな音が食欲をそそる季節料理。

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