大暑

大暑(たいしょ)

二十四節季の12番目の節季、新暦では7月22日頃
七十二侯では初項「桐始結花」次候「土潤溽暑」末候「大雨時行」となります。一年で一番暑さの厳しい時期、蝉の大合唱や入道雲といった夏の風景に染まる頃です。

旬の行事

土用の丑(どようのうし)
五行(木、火、金、水、土)に由来する雑節。四立(立夏、立秋、立冬、立春)の前に年4回あり、各土用の最初の日を土用の入り、最後の日を節分という。近年土用とは、立秋の直前の夏の土用を指すことが多い。通説では平賀源内が土用に鰻を食べる風習をひろめたとされている。

東北の夏祭り(とうほくのなつまつり)
弘前(青森県)の「ねぷた祭り」と盛岡(岩手県)の「さんさ踊り」に始まり、青森市の「ねぶた祭り」秋田市の「竿燈祭り」、山形の花笠まつり、仙台(宮城県)の仙台七夕まつりへと続きます。東北では収穫の秋を控えた大事な時期、暑い夏の農作業中におそってくる睡魔を形代(人形など)にゆだね祓い流す「眠り流し」が祭りに発展したといわれている。

旬の事柄

八朔(はっさく)
旧暦8月1日(朔:さく)の行事で「たのみ」の節句とも言う。「たのみ」には秋の豊作を祈願する「田の実」と、「頼み」の2つの意味があります。元々は、田の神に作頼みをする日で田畑に供えものなどをし、豊かな実りを祈願します。この頃は二百十日(にひゃくとうか)や二百二十日(にひゃくはつか)といった台風に見舞われる時期とも重なり、無事に過ごせるよう祈念する日です。

旬菜

苦瓜(にがうり)
沖縄では方言でゴーヤといわれるが一般的にもゴーヤが浸透している。熱帯アジア原産で苦みが暑い季節に食欲をそそる。最近では本州でも栽培がされるようになり、家庭菜園や「緑のカーテン」として強烈な陽射しを遮る植物としても人気がある。

旬の料理

ゴーヤチャンプルー(ごーやちゃんぷるー)
沖縄料理の定番的な存在でゴーヤの普及に一役かった料理。チャンプルーとは沖縄方言で「混ぜこぜにした」といった意味合いで、ゴーヤが入ったものがゴーヤチャンプルー。夏の暑い時期ですが食欲が落ちた時期でも食べやすく、料理の時間も短いのでおすすめです。

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