二十四節季の19番目の節季、新暦では11月8日頃
七十二侯では初項「山茶始開」次候「地始凍」末候「金盞香」となります。11月の別称を神楽月ともいいますが農事を無事に終え神楽を奉納する季節になって来ました。
旬の行事
酉の市(とりのいち)
11月の酉の日に、浅草の鷲(おおとり)神社をはじめ、各地の鷲神社、大鳥神社で行われる。開運招福、商売繁盛を願う祭り。「お酉さま」と呼ばれ親しまれてきた。威勢の良い手締めと縁起物の熊手が高く掲げた参拝客で賑わう祭りです。
七五三(しちごさん)
11月15日は各地の神社で晴着を着た親子連れで賑わいます。一般に3歳と5歳の男の子、3歳と7歳の女の子の成長を祝う行事とされています。
旬の事柄
十六団子の日(じゅうろくだんごのひ)
3月と11月(地域により10月)の16日は、田の神が山の神に移動する日とされています。3月に山から田へお迎えした神様、今度は送り出すために16個のお団子をお供えします。
亥の子(いのこ)
旧暦10月は十二支の亥の月にあたり、亥の刻(午後9時~11時)に行われる祭りです。主に西日本が盛ん。もともとは、多産なイノシシにあやかり子孫繁栄を祈願するものでしたが、稲刈りの時期に重なる事から収穫にお祭りの意味合いが強くなっていった。亥の子餅をつくり田の神に供え、家族で食す風習です。
旬菜
蜜柑(みかん)
蜜のように甘い柑橘なので蜜柑と呼ばれるようになったそうです。日本に入ってきたのは江戸期。中国から伝わった種から偶然生まれたのが温州みかんだといわれています。そろそろ炬燵を出す時期、みかんの備えもお忘れなく。
旬の料理
新茶(しんちゃ)
料理かといわれると困りますが、この頃は「茶人の正月」ともいわれ夏に収穫した新茶を口切する時期です。たまには炉を開きお茶を点ててみては如何でしょう。