二十四節季の21番目の節季、新暦では12月7日頃
七十二侯では初項「閉塞成冬」次候「熊蟄穴」末候「鱖魚群」となります。西高東低の気圧配置とともに、赤穂浪士の言葉を耳にし、年末を意識する節季です。
旬の行事
お歳暮(おせいぼ)
その年にお世話になった人に感謝し、新年に用いる品物を贈る事を歳暮の礼、略してお歳暮といいます。各家の正月の御霊祭りにお供えする、塩鮭やスルメ、数の子、干魚などを暮のうちに本家に届けていた風習の名残といわれています。
正月事始め(しょうがつことはじめ)
12月13日は正月の準備をするのによい日とされており、煤払いや松迎えといった年神様を迎える準備が始まる日。寺や神社で行われる煤払いなどがよくニュースになります。正月の準備は28日までに終わらせるようにし、残った作業は30日に行うのが習わしです。
旬の事柄
師走の祭(しわすのまつり)
世田谷のボロ市、正月と師走の15日16日に開かれ400年以上の歴史を誇る市、北条氏政が楽市を開いたのが始まりとされている。羽子板市、12月17日から18日まで、浅草の浅草寺で開かれる市。毎年その年に活躍した人を取り上げる「変わり羽子板」が話題となる。古くからの伝統を持つが、江戸期に羽根つきの「羽子」がトンボに似ていた事から悪い虫がつかないとの意味もこめ、女子が生まれた家に羽子板を風習が出来たそうです。
旬菜
大根(だいこん)
今では一年中みかける大根ですが一番美味しいのは冬。日本でも世界でも古くから食べられていた品種で古事記や古代エジプトで栽培されていた記録もある。
旬の料理
ふろふき大根(ふろふきだいこん)
大根が美味しい時期。おでんやブリ大根も捨てがたいですが、アツアツの大根を練り味噌で味わうふろふき大根もお勧め。シンプルに大根を味わうじんわりとあたたかい冬のお料理です。